岡本りなの稽古場日記~最終回~

稽古場日記、ついに最終回になります!!  

今までお読みいただいて本当にありがとうございました!! 私自身、はじめは何をしたら良いのかわからず、稽古場でもキョドってたのですが(笑)、この日記を通して、自分の感情を言葉にすることができ、瑠菜さんをはじめ、キャスト・スタッフの方々への感謝を感じつつ、作品への気持ちをより一層高めることができました!! 

だからこそ最後は、この作品を通して自分が思ったことを、そのまま書きます!! ファンの一人として、『ビトウィーン・ザ・シーツ』という作品の魅力をご紹介できればと思います…!! 「強さと弱さ」というのが、この作品の大きなテーマの一つです!! 

皆さんは、自分は強いと思ったこと、ありますか…? 私は自分って弱いなって思うことが圧倒的に多いタイプの人間です!!(笑) 何かをやり遂げるのも苦手だし、気も弱いし、 未だに子供っぽい部分があったりします。 でも、この作品を通して、実は自分って弱いだけじゃないのかなって思いました。 それは、私が変わったからではなく、私が自分大好き人間になったからでもなく、自分なりの「強さと弱さ」の考えが変わったからなんです……!!   

私は、幼い頃から「優しい子になりなさい」と言われて育ちました。だから今でも、他人に優しくなれないと、なんて自分はダメな人間なのだろう、と思い詰めてしまうんです。なぜなら、「優しさこそが強さである」と教わったから。強くあるためには、優しくならなければならない。優しくない自分は、弱い自分であり、私はそんな自分を受け入れられなくなってしまうんです。 でもこの作品を通して、強さの定義は、人それぞれなのだと強く感じました… 誰しも、自分をなんらかのルールで縛って、強くあろうとしている この作品は、そのルールが曲がっている人たちのお話として捉えることもできると思います!!(正直、なかなかに曲がってます!!でもそこが面白いし、露と枕の魅力なのだと、一人のファンとして主張したい!!!!) 

私は、稽古を通して、登場人物たちが強くあろうとしてる姿を見ているうちに、「優しくなれない自分も、それはそれでアリだな」って思うようになりました!!強がってるくらいが、人間らしくていいのかなって思ってます(笑) ちょっとだけ、前向きになれた気がしてます!!  

そして、この作品が描いている性に関する描写について!! 稽古場日記ではあまり触れてなかったんですが、言わずには終われないんじゃね?と思ったので、少しだけ!! 初稿を読んだとき、最初はヒヤっとしました(笑) でも、性に関する描写って、大人と子供という枠に縛られない高校生を真っ正面から描く上で、必要なものだと思うのです!! また、強さと弱さという概念に大きく関わることなので、特にこの作品には絶対に欠かせない要素なんです!! だからこそ、瑠菜さんやキャストの方々は本気でその描写に向き合ってきました… (私が証人です(笑)) 彼女たちの「遊び」を本気で演じるからこそ、ウソみたいなリアルが浮かんでくる… 観客の方々にも、その世界が伝わると自信を持っていえます!! 

この作品を通してたくさんの方々と関わらせていただいて、本当に楽しかったし、貴重な経験をたくさん得ることができました!!ペーペーな私を受け入れてくださったすべての方々に感謝です!! そして、そんな大人たちが本気でつくった舞台を、ぜひ一人でも多くの方に観ていただきたいです!! 

あなたの心に、必ず爪痕を残す作品です…!! 『ビトウィーン・ザ・シーツ』、ぜひお見逃しなく!!!!


岡本りな


【公演情報】

露と枕 Vol.5

ビトウィーン・ザ・シーツ 

作・演出 井上瑠菜 

2020年11月18日(水)~11月22日(日) 

@シアター風姿花伝 

〈詳細〉http://tsuyu-makura.amebaownd.com/pages/1329398/next

0コメント

  • 1000 / 1000

露と枕