『鼬を噛んでくれ』出演者インタビュー⑤山口ミカ
山口ミカさんです。よろしくお願いします!
はい、ミカです。よろしくお願いします。
山口さんは露と枕の作品をご覧になったことはありますか?
『桎梏ブランコ』『ビリー・ミリガンの毒薬』『春俟つ枕』『煙霞の癖』の四作品を観ております。
『春俟つ枕』では音響として舞台にも関わらせていただきました。
その節はありがとうございます!
さて、露と枕の印象はいかがですか?
はじめは、いわゆるジャンル受けする物語を作る団体なのかなと思っていました。感受性の豊かな女性たちにウケそうな作風だなと。でも四作品観ていく中で、そういった人に限らず、誰もが抱えていそうな闇を暴いている感じがしました。
実際に稽古に参加してみて、印象はいかがですか?
身近さがキーワードになっている気がします。登場人物たちも、私たちの身近な人をモデルにしていたり、誰かの雰囲気を感じ取れるようなキャラクターだったり。
作り方としては、80年代の少女漫画と少し似ている印象です。日常の延長のような「低空飛行」の状態から、物語がこねくり回されていくうちに、ばーっと「急上昇」する感じがあって。私はそういった、いい意味で裏切られる物語がすごく好きなんですけど、その根底には「どこまでも突き詰めていく」という感覚があるのかなと思います。
台本を読んでみていかがでしたか?
最初は正直、成功か失敗の二極かなと思いました。「お化け」というコンテンツは人を選ぶ最たるもので、好きな人は好きだし、苦手な人は苦手。
だけど、それをホラージャンルのエンタメとして消化するのではなく、「視える人」と「視えない人」のそれぞれの立場にフォーカスを当てて、掘り下げていく作業がすごく丁寧だなと感じました。
今では、この作品はホラーという括りに収まらないものだと思っています。
演じる役について教えてください!
いわゆる社会のマジョリティ的役割を担っています。人生における段階的なイベントを順当にこなしていける人物です。
だからある意味「薄っぺらい」存在なのですが、決して否定的ではなくて、そういう風に見えてしまう人生を彼女自身は一生懸命生きているんですね。薄っぺらさにも「厚み」があって、良くも悪くもそれが大事なのかなと思います。
どんな人にこの作品を観てほしいですか?
あえて言うなら・・・いや、演劇は誰にでも開かれているものですね。みんな観に来てください(笑)
最後に、意気込みをどうぞ!
きゃぴきゃぴに頑張ります!
露と枕Vol.6『鼬を噛んでくれ』
作・演出 井上瑠菜
《日時》2021年9月15日(水)~19日(日)
《会場》下北沢「劇」小劇場
《詳細》http://tsuyu-makura.amebaownd.com/pages/1329398/next
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