『鼬を噛んでくれ』出演者インタビュー⑧奥泉
奥泉さんです。よろしくお願いします!
よろしくお願いします。
役者として露と枕に参加するのは二年ぶりですが、お気持ちを聞かせてください!
ホームだからか、それほど久しぶりという感じはしないですね。地元に帰ってきたみたいな感覚です。露と枕の前回公演『ビトウィーン・ザ・シーツ』は、ほぼ事前情報ゼロの状態で初めて外側から観るに至ったのですが、なんか「おもしろ~!」と思って、次の作品に参加するモチベーションが上がったのを覚えています。
作品の印象はいかがですか?
劇団の作風として「優しい悲劇」というキャッチフレーズがありますが、今回はパッと見「厳しい日常」という印象を与えそうですね。ただそこは井上節というか、絶対に普通じゃないなって。
今までの作品では、世界に後ろ指さされるような人と、その人にとっての救いがある、という構図が多かったのですが、今回はそういった後ろ暗いことも救いも登場人物ひとりひとりの内側に色濃くあるのだと思います。
演じる役について教えてください!
伊東君はシェアハウスの住人ではないので、彼の背景などが作中で詳しく語られることはありません。だから一見記号的というか「役割を果たすためだけに存在するキャラクター」という風に映るかもしれないなという印象です。
でもそんなのつまらないので、この二年で得た経験を総動員して伊東を人間たらしめたいです。
今回は「幽霊が視える人々」のお話ですが、奥泉さんには霊感ありますか?
絶対にゼロ。ゼロだからこそなのか、普通にビビりだし怖がりです。でも、最近は怖いと思うことも減ってきました。大人になったんですかね(笑)
オバケはいてもいいと思うし、なんなら見てみたい。元々頑なな人間だった反動で、今はわざわざ色んなものから影響を受けようとしちゃってるきらいがあるんですけど、そういった点では「視える」状態は「視えない」状態よりも得られる情報が多いはずなので、「視える」人だったらなあと思うことはあります。
どんな人にこの作品を観ていただきたいですか?
劇団として変わらない部分と変わっていく部分があります。だから今まで観に来てくださっていた方々にも、お楽しみいただけるはずです。
最後に、意気込みをどうぞ!
ついに露と枕唯一の男性役者となってしまったので、これからは中途半端にではなく、徹底的にカッコつけていきます!!!!
露と枕Vol.6『鼬を噛んでくれ』
作・演出 井上瑠菜
《日時》2021年9月15日(水)~19日(日)
《会場》下北沢「劇」小劇場
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