『帰忘』インタビュー⑦小林桃香
小林桃香さんです。よろしくお願いします！
よろしくお願いしまーす。
小林さんはこれまでの露と枕作品すべてに出演していますが、今回の稽古場の雰囲気はいかがですか？
今回、男性が多くて、しかもみなさん面白い方なんですよ。なかなか露と枕の稽古場ってボケづらい雰囲気があるんですけど、臆さず積極的にボケてくださるので楽しいですね。コメディやる稽古場みたいに、ずっとみんなボケてツッコんでを繰り返しているのですごく珍しい感覚です。
小林さんの演じる「橙山」について教えてください！
一言で言うと「お祭り野郎」ですかね。野郎ではないけど、お祭り女って感じです。でも、まだあんまり自分の中では分からないんです。でも、最初に「目キラキラのお祭り野郎」と瑠菜さんが言っていたので、一個頭の中に入れてはいます。
今回、露と枕では珍しく元気な役をやります。なので、「ビトウィーン・ザ・シーツ」のときの気持ちを思い出しつつやってます。でも、今回は前とは元気さの方向が違っていて、みんなで盛り上がるのではなく、一人で盛り上がらなきゃいけないんです。
会話って人との温度感を合わせるべきものだと思うんですけど、今回はそれを放棄しなきゃいけないので難しいですね。
演劇でコミュニケーションを取らないというのは怖いですよね。
そうなんですよ。「コミュニケーション取らなくていいのかい？演劇で」ってなってます。
では、今回の小林さんの見どころはどこですか？
今回、初めて奥泉とカップリングされているんです。露と枕の作品をずっと観てくださっている方にとっては奥泉とのカップリングはマジで見どころですね。そもそも、奥泉と会話すること自体がすごく珍しいので。
あと、まだ具体的には言えないんですけど、あのシーンがあれば面白いですね（笑）
あのシーンですか？
なくなる可能性もあるので、ちょっとまだ分からないんですけど。でも、アレはあった方が面白いと思います。良くも悪くも激アツなんですよ。
良くも悪くもですか。アレが何なのかとても気になります。
今回「忘れる」ということがテーマですが、小林さんは忘れてしまいたいことや、絶対に忘れたくないなと思っていることはありますか？
忘れたいことは特にないですね。役者をやるうえで、すべての経験が糧になるとよくいわれるじゃないですか。私もその派の人なので、どんな体験でも忘れる必要はないと思っています。ただ、本当に嫌すぎたことは奥にしまって蓋をしています。開けると辛いですけど、忘れてはいないですね。
でも、結構いろんなことを忘れちゃうんですよ。だから、毎日その日の出来事を日記につけています。読み返すと「去年のこの日この人に会っているけど、今年も同じ日に同じ人に会っている」ということがあって結構面白いですよ。
毎日欠かさず日記をつけているのってすごいですね。
大学一年のときからつけ始めたので、本当にまずいことがいっぱい書かれているんです。だから、私が死んだら即燃やしてねって周りに言ってます。絶対他の人には読ませられないです。
どんな人にこの作品を観ていただきたいですか？
本当にどんな人とかはないんです。みなさん言ってますが、みんなに観て欲しいですね。
あと、奥泉と私の絡みがあるので、露と枕のことを好きな人や、桃香や奥泉のことを好きな人とかですかね。
最後に、意気込みをお願いします！
おっきい声で頑張ります！
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