『わたつうみ』インタビュー⑨大塚遊馬
インタビュー第9弾は大塚遊馬さんです。よろしくお願いします!
よろしくお願いします!
前回参加した公演の感想と、今作の印象を教えてください!
昨年の『帰忘』に出演させていただいたんですが、とにかく戯曲の言葉一つ一つが緻密で。「優しい悲劇」という露と枕のテーマにもすっかり惚れ込んでしまいました。
今作はなにより、宗教や死生観をはじめ、取り扱う題材が重いですよね。責任をもって演じなければ、と強く感じています。
ほかの出演者の方の印象はいかがですか?
自分が最年少なので、勝手に兄さん姉さんだと思ってます。みなさん優しくて…申し訳ないほど甘やかされてますね。もっとちゃんとします。
大塚さんの演じる三五という役について教えてください!
早熟な子、早熟にならざるをえなかった子、というのが最初に台本をいただいたときの印象でした。周りと違うものが見えているからこそ、自分ひとり不幸を背負ってしまう。とてもアンバランスで生きづらい人だと思います。実は一番人間らしい役なのかもしれません。
作中、彼がどう変化していくのか、ぜひ注目してご覧いただければと思います。
今回の作品のテーマ「許しと弔い」についてどんな印象をお持ちですか?
難しいですね。特に今は「許し」について考えてます。以前読んだ本の中で、とても印象的な言葉があって。「赦しとは、赦しがたいことを赦すことにある」という哲学者の言葉なんですけど、それがずっと頭の中にあります。逆に言えば、簡単に受け入れられることは赦しではないと。
演じるうえでこの言葉が活かせないか、今も試行錯誤しながら探っています。
日常の中で、これは「許されたいな」と思っていること、何かありますか?
かなり人見知りなので、初対面の方には常々許してください!と思ってます。せっかく話題を振ってもらっても答えられないことが多々あって。せめて少年漫画と野球観戦は通っておくべきだったな、と今さら後悔してます。
どんな人にこの作品を観ていただきたいですか?
器用に生きられない、自分を認められないと思う方には、特に観ていた だきたいです。
あと、伝わりにくい例えですが、カズオ・イシグロが好きな方にも観ていただきたいですね。絶対楽しんでいただけると思います。
最後に、意気込みをお願いいたします!
若者代表、張り切って頑張りたいと思います!
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