『わたつうみ』インタビュー⑪村上愛梨
インタビュー第11弾は村上愛梨さんです!
よろしくお願いします!
露と枕での過去出演への印象と、今作の印象を教えてください!
本公演に出るのは2019年の煙霞の癖ぶりなので緊張してます。当時はまだ学生で、今よりもいろんな無理と背伸びをしていたなあと懐かしく思っています。去年から劇団には復帰していて、番外公演や短編には出演していましたが、久しぶりの長編なので気合入れて頑張りたいです。
番外公演ではいつもと違う作品作りができてとても楽しかったのですが、その一方で早く本公演やりたいなという思いを燻らせていました。今回は、久しぶりに心の核をガツンと揺さぶるような作品を作っている感じがします。稽古はとっても苦しいけど、とっても充実しています!
ほかの出演者の方の印象はいかがですか?
みなさん気さくで優しくて面白い方だなと思っています。稽古の最初にやるなんでもバスケットでみんなの価値観が知れてとっても楽しいです。意外とやんちゃだったんだとか、趣味合いそうとか心の中でこっそり思ってます。
今回、初めて2回目ましての方が出演してくださるのも心強いです。前回の雨のかんむりで同じ霤チームだった美優さんとあみちゃんがいるのがとても嬉しくて、稽古場でキャッキャしてます!
村上さんの演じる役について教えてください!
六二は痛みをちゃんと感じているのに痛いって言えない子だなと思います。周りから求められていることに敏感で、だいたいのことはすぐにこなせてしまう。でも、自分は本当はこうしたいという気持ちに気付いてもいて。その狭間で苦しんでるなと感じました。期待に応えなきゃが先行しすぎて、自分の心をどこか別のところに置いてきたまま成長してしまったんじゃないかな。そして遅れてきた反抗期で大荒れするという…。反抗期は高校生までに終わらせないと面倒だよって思いました…笑
今回の作品のテーマ「許しと弔い」についてどんな印象をお持ちですか?
何かしら自分が変わらなきゃいけない場面に遭遇した時に、これまでの自分を否定して殺すのではなく、肯定して抱きしめてあげることなのかなと思います。自分を肯定して抱きしめるのってすっごく難しいんです。ずっと当たり前のように持っていた価値観をどこかしら正さなければならないので。
だから、ちょうど自分の人生でも向き合っている最中の課題です。過去に囚われがちな自分が、どうやって前を向いて生きることを続けるか必死に考えています。いいタイミングで作品のテーマとリンクしてるな、ラッキーだなって思いました。
日常の中で、これは「許されたいな」と思っていること、何かありますか?
時間にルーズなところですかね...。自分で決めた締め切りを守れた試しがないです。人と約束している時も、基本的には遅刻しないんですけど、突然ルーズさを発揮してしまう時がありまして…。よくやってしまうのは寝過ごしです。基本的に気絶するように寝てしまうのでなかなか起きないんですよ。
昔、友達との待ち合わせ時間の4時間後に目覚めた時に、着信の嵐と共に共通の知り合いがいるグループラインで生存確認されていた時は背筋が凍りました 笑...
どんな人にこの作品を観ていただきたいですか?
過去に囚われがちな私みたいな人に観て欲しいです。寺山修司の「振り向くな、振り向くな、後ろには夢がない」を座右の銘にしてるんですけどね…笑
後ろばかり向いて生きている人が、少しでも前を見てみようって思えるような作品にできたらいいなと思います。未来までは考えられなくても、少なくとも今、現在を大切にしようって思ってもらえたら嬉しいです。
最後に、意気込みをお願いいたします!
精一杯頑張ります!ぜひ観にいらしてください!
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