『橘に鶯』インタビュー#8 前田隆成
露と枕『橘に鶯』インタビュー!
第8弾は前田隆成さんです。よろしくお願いします!
みなさんどーもはじめまして!
前田です。稽古場では隆成くんと呼ばれてます。
よろしくどうぞ!
今作への第一印象はどのように感じましたか? また、稽古を重ねる中で今の印象に変化はありますか?
『橘に鶯』という家紋のようなタイトルが好みでしてね。和の装いといいますか、日本の伝統芸能の香りを感じておりました。和装スタイルで稽古場にいったりね。でもね、お稽古を重ねるうちに、そこまで和の要素はないことに気が付きましたね。
ええ。いとかなし。はずかし。
ほかの出演者の方の印象はいかがですか?
『キタユウヤ』の生態がずっと気になりますね。
でっかい笑顔とでっかい笑い声は現場が明るくなります。それを受け入れる明るい出演者ばかりでニコニコしております。露と枕の作風から、出演する人は勝手に「暗い方々」のイメージがありましたが、笑顔のたえない現場です。嘘じゃないです!ほんとです!
隆成さんの演じる春告という役について、どのような人物だと思いますか?
また、ご自身の役の見どころもあれば教えてください!
まだ全然わからなくて。
劇団員の桃香さんの旦那役なのですが、ありがたいですよね。
奥様をずーと気にかけてるのは「優しい」ように見えて「優柔不断」な奴だなーって。なんだかまだフワフワとしております。
見どころといいますか、なんだか、冒頭に講談のような前口上があるとかないとか…。いっぱいのお喋りにお付き合いねがいます。
今回の作品のテーマ「変化と伝統」についてどんな印象をお持ちですか?
祖父がどちらも看板職人と造船をしており、ものづくりに関して厳しい方々でした。
厳しさが許された時代にしか作れなかった作品が多く存在したのだと思います。
今、演劇にまつわる現場でも「厳しさ」は見直され、作品より人間を大切にする変化を感じます。
私は過去に、いい作品のためなら創るなら、衝突やある種の狂気があっても仕方がない。そう思ってました。今、改めるとその厳しさは自分にだけ向けて、他の人には思いやりを持って生きたいと思います。
日常の中で、続けるか迷っているけどなんとなく続けてしまっていることはありますか?
むずかしいですねぇ。なんとなく続けてること。。
将棋ですかね。しかもアプリゲームで。
今からやっても絶対に棋士にはなれなくて。なるつもりもなくて。
何十手も先を読む能力もないし、棋譜も読めない。
けれど「升田式石田流」から「美濃囲い」に組んだり、名前の響きだけで『つくつく法師戦法』を試したり。そんな行き当たりばったりな戦術をチラッとやっては負けて。そう。めちゃめちゃ負けるです。
将棋のアプリゲームをインストールしては消してを繰り返してて。不毛です。
ゲームで言うと「ぷよぷよ」もね、全然連鎖できなくて、あ、もういいですね。消してください。
どんな人にこの作品を観ていただきたいですか?
私、白粉(おしろい)を創る職人の役なので。資生堂の人とかに…はい…あと、もういないのですが、2人の職人の祖父に…
最後に、意気込みをお願いいたします!
『橘に鶯』が露と枕の代表作になれるように。
柔らかに、役に立てるように。どうぞご贔屓に。
ありがとうございました!
「老いてしまった伝統と、これからも老いていく、私たちの物語。」露と枕の新作公演は、「変化と伝統」をテーマに、「継承と深化のための“不変”と“変化”」を描く。
露と枕Vol.9『橘に鶯』
2024年11月13日(水)~17日(日)
王子小劇場(〒114-0002 東京都北区王子1-14-4 地下1階)
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