佐藤ひかり退団のお知らせ

佐藤ひかりからのメッセージ


お世話になっております。露と枕の佐藤ひかりです。

発表がありました通り、本日をもちまして、露と枕を退団致しますことをご報告させていただきます。露と枕の劇団員として活動した約2年間は、今までの人生の中で最も熱くて辛くて、充実した日々でした。 多くの方々にお芝居をご覧いただけたこと、この上なく幸せでした。

そして、これまで佐藤ひかり及び露と枕の公演に足を運んでくださった方々、応援してくださった方々、本当に本当にありがとうございました。月並みのことしか言えないくらいの語彙力なのですが、この感謝の気持ちが伝わればと思います。 この劇団の旗揚げに参加できたこと、劇団員として活動したこと、数年後、自慢できるような気がします。 

これからもどうぞ、露と枕を応援よろしくお願い致します。 


令和元年9月30日

佐藤ひかり


井上瑠菜からのメッセージ


 この度、劇団員の佐藤ひかりが退団することとなりました。

 2017年彼女が早稲田大学演劇研究会に入会したとき、私は新人担当だったので、多分何かしらの折に聞いた気がします。「演劇の道に進むのー?」みたいなことだったと思います。そしたらひかりは、「絵本作家になります」と。

  未だ冗談だったのか本当なのか分からないのですが、訳が分からなさすぎて「ううん?……お、おおう。」みたいな返事してた気がします、たぶん。


 結構、最初から最後まで謎の多い子でした。思えば同期は全員男子で、肩身の狭い思いをしただろうに、あんまりそんなことを感じさせなかったなあ、とか。基本ずーっとふざけた気がしたのに、日に日にしっかり者になっていくなあ、とか。すごく器用で安定した芝居をするんだけど、ふと不安定になった瞬間にすごいもの魅せるなあ、とか。

 それはつまり、いろんなことを隠していたんだと思うし、持っているいろんなものをそっくりそのまま吐き出さない、そういうところがひかりのお芝居の魅力にもなっていたと思います。


 別々の道を行くことになり、彼女がどの道に進むのか、私は詳しいことはよく知りません。でも、前向きな選択だということは分かるから、そっと背中を押せれば嬉しいです。

 ひかり、二年間本当にありがとう。いってらっしゃい!


 皆様、今後とも露と枕と佐藤ひかりをよろしくお願いいたします。


令和元年9月30日

露と枕 主宰 井上瑠菜

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