煙霞の癖寄り道インタビュー⑭ひな香×文禄堂
寄り道インタビュー最終回はひな香×文禄堂。
東京メトロ東西線早稲田駅徒歩すぐの書店。2018年12月にリニューアルしたばかりの新しく綺麗なお店です。
今回はここでお話を伺おうと思います。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
ひな香さん、本は好きなんですか?
好きです。大好きですね。…いや大好きってほどでもないですね(笑)よく読む。大好きっていうとめちゃくちゃ本の虫みたいになるんですけどそういう感じではなく(笑)小学生のときは割とそういう時期もあったんですけど、最近は読みたいなって思った時にがーって読んでます。あと勉強のためにも読みますね。この世界が知りたいみたいな、知的欲求で読む本が増えたなあと。
最近読んだ本で一番印象深かった本はなんですか?
なんだかんだ半年前に読んだ太宰治の「斜陽」が一番ですね。
文学作品が好きなんですか?
文学作品は好きですね、もともと全然読まなかったんですけど。ファンタジーとかラノベとか読んでた時期もありました。あと、啓蒙書読んだ時期もあったし。色々読んだんですけど、結局落ち着いたのが文学作品だったっていう感じですね。
今回「とはずがたり」という文学作品がモチーフになった「煙霞の癖」に出演することになりましたが、それについてどう思いますか?
試演会が終わって初めて出演する舞台なので、どういう風にやろうかなとか色々考えています。役作りに関しても新鮮な気持ちでいられるっていうか。特に今回の役は私がすごく好きな役なので、すごく嬉しいですね。
今回の役のどういうところが好きですか?
集団からちょっと離れたところで自由にしているところが好きです。集団に囚われたり、中に入ったりとかしようとせずに、ちょっと離れたところから自分なりの生き方をしているところですね。
あと、奥が深そうなところも好きです。内に秘めた世界というか、自分の確固たる尺度や自分がゆるがないものを持っていて。そしてそれをちゃんと実行もしてて。西田さんは人のことをよく見抜く目を持っている人物なんだなあと思います。ちゃんと人を観察していて、人を見抜いているところがすごくかっこいいし、しなやかなで芯のある女性だなと思います。
今回の作品をどんな人に見て欲しいですか?
切なさに泣きたい人。切ない恋物語が好きな人におすすめしたいですね。
今回の作品では「不自由の供養」が作品のテーマのひとつになっていますが、あなたにとって「自由」とは?
結局自分を知ることだと思ってます。自分が今、本当に何を望んでいて、本質的に自分が何をしているかっていうのをちゃんと理解できる人は自由だなあと思います。例えば私が不自由だと思うのは、ただ人に嫌われたくないからこういう行動をしているってことに気づかずにその行動に固執して、固執した先に虚しくなる、みたいな。この例で言うなら自由っていうのは、「あ、今私は人に嫌われたくないからこの行動をとっている」ということを自覚した上でその行動を選択する、みたいな。だから自分を知ると自由になれるのかなって思ってます。自分を知るっていうことは、自分が一番納得できる選択をすることに直結するっていうか。
自分の中に自由の定義ってありますか?
定義というか、自分が一番輝いてるなって時は自由だと思います。これは自分が自分を好きな時であって。自分のことが好きでいる時が一番自由ですね。自分のことが好きな時はなんでもできそうだと思うので。自分のことが好きな時はなんでもできるっていう自信が湧いて来て、そういうものが自由なんだろうなって思います。
最後に意気込みをどうぞ!
自分にできること、やれる可能性、やってためになるかはわからないけどちょっとでもためになりそうだと思ったことは全部やって、万全の体勢で臨みたいと思います。知りたいなとか極めたいなってちらっとでも思ったことは全部やります。ある意味ふにゃふにゃな状態で、「演劇はこうだ!」とか「自分はこうだ!」とかいうものがない柔軟な状態で臨めたらいいなと思います。
〈お店情報〉
文禄堂
〇営業時間
年中無休 9:00~24:00
〇お問い合わせ
03-3203-7123
露と枕 Vol.3『煙霞の癖』
【作・演出】井上瑠菜
【出演】澤あやみ 小林桃香 月館森 中野華子 奥泉 村上愛梨 北原葵 絹川鈴 (以上、露と枕)
宮部大駿 佐野芹奈 川合凜 田中遼太郎 ひな香
【日時】2019.11/13-19
【会場】早稲田大学大隈講堂裏劇研アトリエ
【公演詳細】次回公演ページ
【お問い合わせ】
Mail tsuyu.makura@gmail.com
twitter @tsuyu_makura
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