みなさまへ

 平素より露と枕を応援いただき、誠にありがとうございます。露と枕、主宰の井上瑠菜です。  

 この度は、早稲田大学演劇研究会(以下、早大劇研)内で予定されていた3月公演の中止、および活動の休止に加え、新型コロナウィルスの感染拡大に伴って露と枕の次回公演『帰忘』も公演中止という形となり、関係者をはじめ、皆様には多大なるご迷惑とご心配をおかけいたしました。心よりお詫び申し上げます。


―活動の再開について

 多くの方のお力添えを頂き、本日4月22日をもって早大劇研、そして露と枕は活動を再開いたします。

 これまで、露と枕では演劇界でのハラスメントが次々に問題になっている状況を踏まえて、旗揚げ以来、メンバーと認識を共有しつつ、各公演終了後に稽古方法を見直すなどハラスメント行為が起こらないよう取り組んでいるつもりでおりました。しかし、母体サークルである劇研に存在していた強い上下関係や、それに基づく指導方法がはらむリスクについては認識が甘く、また、自分の周りではそうそう起こるような事象ではないだろうとの慢心から、これをそのままにしていたことが、この度の事態の一因であったと深く反省しています。 

 劇研における再発防止のためのガイドライン作りに一劇研員として参加する中で、これまで露と枕の中で行ってきた対策の不足や、私自身の認識の甘さを改めて痛感しました。今後、露と枕はもちろん、自分の関わっていく全ての現場でハラスメントや、それに類する事案が起きないよう、常に知識を更新しつつ十分な注意と対策を行っていきます。劇作家・演出家・劇団主宰という立場にある自分の危うさを常に気に留めながら、健全な体制で皆様に良い作品をお届けできるよう、精進してまいります。


 ―今後の活動について 

 現在、劇団員・準劇団員一同、健康状態は良好です。感染防止のため外出自粛を徹底しつつ、今後の活動についてオンライン上で様々に話し合いを重ねてきました。劇団としての次回公演は2020年11月を予定しています。今後の社会情勢次第ではありますが、現時点では上演に向けて前向きな準備を進めていく所存です。また、夏以降、メンバーの外部出演がいくつか決まりました。公開になり次第発表していきますので、どうかお気に留めていただければ嬉しいです。


 露と枕は4月29日に旗揚げ2周年を迎えます。劇場で作品の上演ができる機会の尊さを改めて感じながら、今は、この先のために何ができるのか、考える時間にしようと思います。

 皆様も体調には十分お気を付けください。

 また劇場で皆さまにお会いできる日が来ることを、心から、心から願っております。

 今後とも、露と枕をどうぞよろしくお願いいたします。


2020年4月22日

井上瑠菜

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